傷害容疑や詐欺容疑など2つの別事件で道仁会傘下組員らあわせて5人を逮捕

　熊本県警は、面識のない男性に暴行を加えて重傷を負わせたとして、指定暴力団・道仁会傘下組員・松川竜也容疑者（２６）＝熊本市西区春日＝と、建設業・野上寛斗容疑者（２６）＝熊本市南区田迎＝、職業不詳・松田玲慈容疑者（２６）＝住所不詳＝の男３人を傷害の疑いで逮捕した。

　松川容疑者ら３人は今年１月１１日午前１時ごろ、熊本市中央区花畑町の路上で、面識のない飲食店従業員の男性（２０代）＝熊本市＝の顔を殴る蹴るなどの暴行を加え、鼻骨骨折などの重傷を負わせた疑いが持たれている。

　被害者の男性は、同僚らと帰宅中に突然呼び止められ、因縁を付けられたうえ暴行されたという。目撃者からの１１０番通報で事件が発覚し、警察官が駆けつけた時にはすでに３人は現場を立ち去っていて、周辺の防犯カメラ映像などの捜査から３人を特定した。

熊本県警察本部

　また、実際には知人の暴力団員が住むことを隠して不動産管理会社とアパートの賃貸契約をしたとして、道仁会傘下組員・仲原竜矢容疑者（３１）と、自営業・野畑響容疑者（２７）＝熊本市中央区九品寺＝の男２人を詐欺の疑いで逮捕した。

　仲原容疑者ら２人は共謀して、仲原容疑者の知人の暴力団員が住むことを隠して、不動産管理会社と賃貸契約を結んだ疑いが持たれている。仲原容疑者が野畑容疑者に契約を結ばせ、このアパートに知人を住ませていたが、家賃は一度も払われていなかった。

　野畑容疑者は、これまで詐欺や県少年保護育成条例違反などの容疑で逮捕されていて、その捜査の過程で今回の事件が発覚した。

　県警は、いずれの事件についても「捜査に支障がある」として５人の認否を明らかにしていない。