金銭トラブルあった男性を群馬から新潟まで連れ去り暴行 稲川会傘下幹部ら2人を逮捕

　新潟県警組織犯罪対策課と長岡署などは１０日までに、金銭トラブルがあった男性を群馬県内のホテルから新潟県長岡市まで車で連れ去った上、殴る蹴るなどの暴行を加えてケガを負わせたとして、指定暴力団・稲川会傘下幹部（４７）＝新潟県魚沼市＝と、無職の男（４３）＝神奈川県川崎市＝の２人を生命身体加害略取、恐喝、傷害の疑いで逮捕した。

新潟県警長岡警察署

　２人は共謀して今年１月中旬、金銭トラブルがあった男性（４０代）を群馬県内のホテルから長岡市の公園駐車場まで車で連れ去ったうえ、スマートフォンを奪い取り、「お前降りてこいや。早く出てこい」などと脅して男性を車から降ろし、複数回殴る蹴るなどの暴行を加えてケガを負わせた疑いが持たれている。被害者の男性は鼻骨骨折など全治４週間の重傷を負った。

　調べに対し、幹部の男は「暴力をふるってケガをさせたことは私がしたことに間違いありません」と容疑を認めていて、無職の男は「私がやった行為が生命身体加害略取、恐喝、傷害という犯罪にあたるとは思いません」と容疑を否認している。