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大阪や兵庫など6府県の公安委員会は近く、指定暴力団の六代目山口組と絆會を「特定抗争指定暴力団」に指定する手続きを開始する。
山口組と絆會の間では、2022年に茨城県や三重県で互いの組員が撃たれたり、神戸市長田区にある絆會会長の自宅に車が突っ込むなど、絆會が指定暴力団・神戸山口組から離脱して発足した2017年から2023年にかけ、全国で10件発生し、30人が摘発されている。今月21日には、2022年1月に水戸市で山口組系組幹部を射殺した罪で絆會若頭・金澤成樹こと金成行被告(55)=別の殺人未遂罪などで起訴=が起訴された。
相次ぐ抗争事件を受け、両組織の対立抗争が激化する恐れがあり、市民に危害が及ぶ危険性が高いとして、「特定抗争指定暴力団」に指定する手続きを来週から始める。各府県には組事務所など関係先があり、特定抗争指定されれば全国で4例目となる。
「特定抗争指定暴力団」に指定されると、警戒区域での集合や事務所への立ち入りなどが禁止され、活動が大幅に制限される。