福岡地裁で15日、市民を襲撃するなど6つの事件で組織犯罪処罰法違反などの罪に問われた、特定危険指定暴力団・工藤會理事長で「五代目田中組」組長・菊地敬吾被告(48)に対する初公判が開かれ、菊地被告は全ての起訴内容を否認した。
福岡地方裁判所
起訴状によると菊地被告は、2012年、北九州市小倉北区にあるスナックで入店を拒否された報復に組員に襲撃を指示し、女性経営者らを刃物で切り付け殺害しようとした組織犯罪処罰法違反の罪に問われている。
また、このほか同じ年に起きた福岡県警の元警部銃撃事件や、2013年に福岡市で起きた女性看護師襲撃事件など、5つの事件で、組織犯罪処罰法違反などの罪に問われている。
15日の初公判で、菊地被告は6つの事件全てについて「事実はありません」と述べ「工藤會の活動として行った事実は一切ない」と起訴内容を否認した。
裁判は、6つの事件が同時に審理され、延べ95人の証人が出廷する予定。