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警視庁浅草署は16日、転売目的で仕入れたマスク約282万枚の代金支払いを逃れる目的で「不良品」などと因縁をつけ、納入業者を監禁したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「十一代目平井一家」幹部、西村寛童こと西村裕之容疑者(55)=住居不詳=と、いずれも職業不詳・穴井優孝容疑者(34)=大阪府阪南市桃の木台=、吉田譲二容疑者(71)=東京都台東区日本堤=ら3人を監禁と恐喝未遂容疑で逮捕した。
左・西村裕之容疑者 中・穴井優孝容疑者 右・吉田譲二容疑者
西村容疑者らは新型コロナウイルスの流行で4月にマスクを発注、5月に貿易会社役員の男性(28)から不織布マスク約282万枚(約7400万円相当)を購入し、知人が経営する台東区千束の風俗店に納入させた。高額で転売する目的だったとみられるが、納入した5月に供給量が増えて市場価格が下がり、高額転売ができなくなったことから、代金の支払いを免れるため男性を呼び出したとみられる。
逮捕容疑は5月19日午後5時~同20日午前4時ごろ、購入した不織布マスク約282万枚の代金約7440万円の支払いを逃れようと、納品した貿易会社役員の男性(28)に対し「逃さない。こんな不良品のマスクを売りつけたんだ」などと脅して、東京都台東区の風俗店事務所に監禁したとしている。
男性は3人がいなくなったすきを見て事務所から逃げ出し、110番通報しけがはなかった。3人は「身に覚えがない」などといずれも容疑を否認している。代金は支払っていないという。