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2011年の北九州市で建設会社会長射殺事件 工藤會トップ・野村悟被告ら3人に3300万円の賠償命令

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 福岡地裁(上田洋幸裁判長)で1日、2011年に北九州市小倉北区で建設会社の会長が射殺された事件で、遺族2人が特定危険指定暴力団工藤會トップら3人に対して約7200万円の損害賠償を求めている裁判が開かれ、上田裁判長は工藤會トップらに対し約3300万円の支払いを命じる判決を下した。

福岡地方裁判所

福岡地方裁判所

 この事件は2011年11月26日夜、「博新建設」会長だった内納敏博さん(当時72)が北九州市小倉北区の自宅前の路上で射殺され、工藤會系組員らが殺人罪などで起訴され、一部の被告について有罪が確定している。

 内納さんの遺族はこの事件に関与したとして工藤會トップ・野村悟被告(77)と、ナンバー2の田上不美夫被告(67)、実行犯とされる工藤會系「田中組」幹部・中西正雄被告(57)を相手取り、遺族が約7200万円の賠償を求めていた。この事件では、野村被告と田上被告は起訴されていないものの、遺族は組織のトップとナンバー2に責任があったなどと訴えていた。

 上田裁判長は判決で、「一市民であり何の落ち度もない被害者に危害を加えた殺人行為」、「工藤會全体の資金獲得行為のための組織的犯行と認められる」として、約3300万円の支払いを命じる判決を下した。

 工藤會が関与したとされる他の市民襲撃事件についても、被害者などが損害賠償を求める同様の裁判が複数起こされていて、工藤會側に賠償を命じる判決が下されているほか、すでに和解が成立するなどしている。

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