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福岡県警は7日までに、2010年2月に福岡県大木町で元県警警察官の男性(当時69)が、自宅前で銃撃され重傷を負った事件で、指定暴力団・道仁会幹部で「三代目松尾組」組長・堤修平容疑者(69)=住居不詳=と、同幹部・末松大輔容疑者(43)=熊本市中央区・別の銃刀法違反事件などで服役中=、同幹部・松本武志容疑者(39)=福岡県うきは市=の3人を殺人未遂の疑いで逮捕し、7日午後3時半から会見を開いて発表した。
事件当時の現場周辺
堤容疑者ら3人は共謀しては2010年2月20日午後5時ごろ、大木町絵下古賀の元警察官の男性宅の駐車場で拳銃を発砲し、男性を殺害しようとした疑いが持たれている。男性は車で1人で帰宅して自宅の敷地内に停車し、勝手口から屋内に入ろうとしたところを拳銃で5、6発発射されたとみられ、うち3発が男性の右の太ももと足首付近を貫通して全治3か月の重傷を負った。事件当時、バイクに乗った2人組の男が目撃され、県警が殺人未遂事件として行方を追っていた。
男性は警察署の交通課や交番などで勤務し、2001年3月に県警を退職。同年4月から2006年3月末まで福岡県大牟田市役所の嘱託職員として、市発注工事の入札などを担当する契約検査室に在籍し、暴力団関係者などの関与を調査する業務を担当していた。
県警は「捜査に支障がある」として3人の認否を明らかにしていないが、道仁会の組織的な犯行とみて引き続き捜査している。