福岡県警は12日午後3時すぎ、2010年2月に福岡県大木町で元県警警察官の男性(当時69)が、自宅前で銃撃され重傷を負った事件で、指定暴力団・道仁会幹部で「三代目松尾組」組長・堤修平容疑者(69)=住居不詳=ら3人が今月、殺人未遂の疑いで逮捕された事を受け、道仁会の本部事務所を捜査員35人態勢で家宅捜索した。
道仁会本部を家宅捜索
堤容疑者ら3人は共謀しては2010年2月20日午後5時ごろ、大木町絵下古賀の元警察官の男性宅の駐車場で拳銃を発砲し、男性を殺害しようとした疑いが持たれている。男性は銃弾3発が右の太ももと足首付近を貫通して全治3か月の重傷を負った。
堤修平容疑者(69)
元県警警察官の男性は、警察署の交通課や交番などで勤務し、2001年3月に県警を退職。同年4月から2006年3月末まで福岡県大牟田市役所の嘱託職員として、市発注工事の入札などを担当する契約検査室に在籍し、暴力団関係者などの関与を調査する業務を担当していた。
県警は今年11月6日から今月12日までに、道仁会の関係先約50カ所を家宅捜索して携帯電話など約80点を押収、道仁会の組織的な犯行とみて引き続き捜査している。