埼玉県警少年課と浦和西署の合同捜査班は5日までに、当時16の知人男性にケガを負わせた上、金銭を要求したなどとして、指定暴力団・住吉会傘下組員(22)=住居不定=と、無職の男(25)=住居不定=、15~18歳の少年ら4人の計6人を強盗致傷などの疑いで逮捕、再逮捕した。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。
埼玉県警察本部
6人は共謀して、今年3月23日午前1時半ごろ、さいたま市桜区のコンビニエンスストアで、男性(当時16)=さいたま市浦和区=に暴力を振るった上、付近の土手に移動して同日午前2時半ごろまでの間、男性に暴行を加えたうえハサミを突き付け「おまえ、いくら金出せるんだよ」などと脅迫した疑いが持たれている。男性は頭部に4週間のケガを負った。
男性は事件前に6人のうちの無職の男(18)と何らかのトラブルを抱えていたといい、事件後に男性が友人と浦和西署管内の交番に「トラブルになっている」と相談したことで事件が発覚。男性への聴取や防犯カメラの精査などから6人の犯行を特定した。
逮捕された6人のうち住吉会傘下組員ら3人は、草加市内で発生した別の事件に関与したとして、今年4月に県警組織犯罪対策1課と草加署の合同捜査班が強盗容疑で3人を逮捕していた。
県警は、住吉会傘下組員が犯行を主導していたとみて、トラブルの原因や詳しい経緯などを調べている。