広島県警は21日、今年6月に広島県福山市で「トラブル処理」名目で、「匿名・流動型犯罪グループ」の「阿修羅」メンバーなどが複数の男性から現金を脅し取った事件に関与していたとして、指定暴力団・五代目浅野組系「二代目重政組」組員・原誼亜生容疑者(31)=福山市南手城町4丁目=と、浅野組系「三代目中岡組」幹部・川原健汰こと川原涼哉容疑者(30)=自称福山市紅葉町=の2人を恐喝容疑で送検し、関係先として重政組と中岡組の組事務所を捜査員など17人態勢で家宅捜索した。
広島県警察本部
原容疑者と川原容疑者は、今年6月上旬に「阿修羅」のメンバーなどと共謀して、福山市曙町の駐車場などで、複数の10代男性に対して「なに(別の10代の容疑者を)勝手に連れ出しとるんな」「向こうとは話がついて50万円包んだ」「それを関わってる奴らで払え」「これ書けや」などと脅し「トラブル処理」の名目で借用書を書かせた上、7月から9月の間、5回にわたって男性らから合わせて現金41万5000円を脅し取った疑いが持たれている。
県警は組事務所の家宅捜索などで、組織的な関与の有無などを調べている。