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金成行容疑者を送検 潜伏先のアパートは「絆會」関係の法人契約 部屋から拳銃を押収

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 2020年9月に長野県上伊那郡宮田村で発生した殺人未遂事件で、全国に重要指名手配されていた指定暴力団・絆會若頭で「織田連合」会長・金澤成樹こと金成行容疑者(55)が宮城県仙台市内のアパートで逮捕された事件で、1日に潜伏していたアパートを家宅捜索して拳銃1丁と実弾10発を押収し、2日午後に金容疑者の身柄を送検した。また、金容疑者が潜伏していたアパートは、2022年6月に絆會関連の会社が法人契約していたことも確認され、金容疑者は偽名で入居していた。

金成行容疑者の潜伏先アパートを捜索 部屋から拳銃を押収

金成行容疑者の潜伏先アパートを捜索 部屋から拳銃を押収

金澤成樹こと金成行容疑者

金澤成樹こと金成行容疑者(52)

 金容疑者は2020年9月28日午後4時45分頃、長野県上伊那郡宮田村の飲食店駐車場に停められた車の中で、当時・絆會傘下だった「四代目竹内組」の宮下聡組長(51・当時48)の脇腹を拳銃で撃ち、殺害しようとした疑いが持たれている。宮下組長の六代目山口組への移籍を巡るトラブルが背景にあったとみられている。

 長野県警は事件発生直後に合同捜査本部を設置し、2020年10月に金容疑者を殺人未遂容疑で指名手配した。警察庁も2021年に「重要指名手配」に指定して情報提供を呼びかけ、延べ3万9000人の捜査員を動員してきた。

 金容疑者逮捕の数日前に、長野県系駒ヶ根署に設置されたフリーダイヤルに「似た人物を見かけた」との情報が寄せられ、仙台市若林区沖野の住宅街にあるアパート2階の一室に1人でいる金容疑者を発見した。

 今月1日午前3時45分頃、金容疑者のアパートに防弾チョッキを着用した複数の捜査員が玄関から突入し、室内に1人でいた金容疑者を確保。突入の際には閃光弾が数発使用された。前日に同じアパートの住人に退避するよう指示があったという。

 調べに対し金容疑者は黙秘しているが、警察はアパートから押収された拳銃が2020年9月の犯行に使用されたものかの鑑定や、これまでの逃走経緯などについて詳しく調べるとともに、金容疑者の逃走を絆會が組織的に助けていた可能性も含め捜査している。

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