警視庁捜査3課は、倉庫の敷地内から車などを盗んだ窃盗グループの指示役とみられる指定暴力団・住吉会傘下組員・高山貴大容疑者(28)=群馬県伊勢崎市境百々=を窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕した。調べに対し高山容疑者は「知りません」と容疑を否認している。
高山貴大容疑者(28)
高山容疑者は実行役らと共謀して2023年4月9日午前0時半~4時半ごろ、東京都立川市の倉庫敷地内に侵入し、青梅市の会社役員の男性(35)が所有するBMWやアルファードなど車3台やガソリンタンクなど計5点(時価計約155万円相当)を盗んだ疑いが持たれている。
同課はすでに実行役などの男女11人を逮捕していて、その後の捜査や供述などから、現場には行っていないが秘匿性の高いメッセージアプリなどを使い、犯行を指示していた指示役の高山容疑者が浮上した。高山容疑者は盗んだ車などを買取販売店に売却し、約20万円を得ていた。
高山容疑者らの犯行グループは2023年3月~7月に同様の犯行を繰り返し、群馬県を中心とした1都5県の約40件に関与したとみていて、被害総額は約2千万円以上にのぼり、同課は詳しい経緯を調べている。