覚醒剤密売で幹部や客ら22人の逮捕受け稲川会系「大場一家」を家宅捜索

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　静岡県警薬物銃器国際捜査課、捜査4課、富士署などは６日、覚醒剤の密売に関与したとして指定暴力団・稲川会系「八代目大場一家」幹部・室伏猛容疑者（４９）＝富士市松岡＝と、大場一家傘下組長（５０）＝静岡市駿河区南安倍＝、同幹部（５０）＝沼津市下香貫石原＝、会社役員の女（４０）＝静岡市駿河区有東１丁目＝、会社員の女（５１）＝富士市松岡＝の５人と、県内外の客４０～６０代の男女１７人のあわせて２２人が逮捕された事件で、大場一家の本部事務所を捜査員約２０人態勢で家宅捜索した。

覚醒剤密売事件で稲川会系大場一家本部を捜索

　室伏容疑者ら５人は２０２４年１２月、静岡県富士市松岡の駐車場に止めていた軽乗用車で覚醒剤２０グラムを営利目的で所持した疑いが持たれている。

　この密売グループは客から注文を受けると、人目につかない場所を指定して覚醒剤の受け渡しをしていた。密売のやり取りには秘匿性の高い通信アプリも使われたとみられ、一連の事件で判明した客は数十人にのぼる。

押収品

　県警は２０２４年１２月２日に富士市内の倉庫など複数箇所を一に家宅捜索し、覚醒剤約３２０グラム（末端価格約２千万円相当）や現金計６００万円などを押収していて、今後、家宅捜索で押収した資料を分析して、大場一家による組織的な関与など全容解明を進めている。