名古屋税関は21日、今年7月に覚醒剤や合成麻薬MDMAなどベトナムから小包郵便物で密輸入しようとしたとして、岐阜県岐阜市の会社員・ホアン・ヴァン・トゥアン容疑者(27)=ベトナム国籍=を、今月13日に関税法違反の疑いで岐阜地検に告発したと発表した。岐阜地検は同日、同法違反などの罪で起訴した。
押収された覚醒剤やケタミン、MDMAなど
ホアン容疑者は7月、ベトナムから小包郵便物で覚醒剤約71グラム(末端価格470万円相当)や、合成麻薬のMDMA約82グラム、麻薬のケタミン22グラムなどをシャンプーボトルや粉末飲料の袋に隠して密輸入しようとした疑いが持たれている。中部国際空港の名古屋税関中部外郵出張所職員が、7月6日に小包の検査でコーヒー袋の中に隠されていた覚醒剤とケタミンや、シャンプーボトルに入っていたMDMAを発見した。
ホアン容疑者はすでに覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕されていて、認否を明らかにしていないが営利目的の組織的な犯行とみて入手経路などを調べている。