福岡県警は5日、今年7月に福岡市内の駐車場で覚醒剤のようなものを自営業の男に譲り渡したとして、特定危険指定暴力団・工藤會系幹部・池崎誠容疑者(51)=福岡県那珂川市恵子=を麻薬特例法違反の疑いで逮捕した。
福岡県警察本部
池崎容疑者は仲間と共謀して7月23日、福岡市東区馬出にあるスーパーの駐車場で、自営業の男(37)=北九州市小倉北区=に覚醒剤のようなもの約0.2グラムを1万1000円で譲り渡した疑いが持たれている。県警は池崎容疑者の認否を明らかにしていない。
県警が、覚醒剤関連の別事件で池崎容疑者の自宅などを家宅捜索して今回の事件が発覚、押収品などから裏付け捜査を進めて5日に逮捕した。自営業の男は麻薬特例法違反の疑いで逮捕・起訴され、その後有罪判決を受けている。
県警は、余罪や共犯者を調べるとともに、違法薬物の密売益が工藤會の資金源になっているとみて全容解明を進めている。