福岡地裁で25日、市民を標的にした複数の襲撃事件などに関与したとして殺人などの罪に問われている、特定危険指定暴力団・工藤會系「五代目田中組」若頭・田口義高被告(57)の裁判が開かれ、弁護側は最終弁論で、田口被告が無罪を訴えている【2011年に起きた建設会社会長射殺事件】などについて、「実行犯が同じ田中組組員で、田口被告が若頭という理由だけで処罰を求めることはできない」、「有期懲役が相当」などと主張し、裁判は結審した。
福岡高等裁判所
田口被告は、【2011年に起きた建設会社会長射殺事件】、【2012年に起きた元警察官銃撃事件】、【暴力団排除の標章を掲げた飲食店経営者の殺人未遂事件】など、複数の市民襲撃事件に関与したとして、殺人などの罪に問われている。
田口被告はこれまでの裁判で、一部の事件については関与を認める一方、殺意などは否定していた。一方、検察側は「犯行の統括的な立場で中心的な役割を担った」などとして、無期懲役を求刑していた。判決は8月29日に言い渡される予定。