茨城県水戸市は19日、市が取得した特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目一心会」傘下「三代目三瓶組」の元事務所=水戸市元吉田町=について、市が建物を解体する方針を固めた。解体を検討している理由について、市側は「存在することで暴力団の事件を想起させ、市民を不安にさせる」とし、予算計上の時期については未定で、可能な限り早めに動く方針。今後の土地の利活用についても未定とした。
事件当時の三瓶組事務所(2022年1月)
三瓶組の元事務所では今年1月、三瓶組の神部達也若頭が頭を撃たれ射殺された事件が発生。市が事務所の使用禁止を求めて水戸地裁に仮処分を申し立て、市が土地と建物を1720万円で買い取ることで今年4月に和解が成立している。国道50号バイパスに面し、敷地面積約145平方メートル、鉄骨3階建ての延べ床面積約197平方メートルで、JR水戸駅から南に約3キロの所にある。