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福岡地裁(冨田敦史裁判官)は、暴力団の威力を示して脅し、借金の返済要求をしたとして暴力団対策法違反(暴力的要求行為の禁止)に問われた、特定危険指定暴力団・工藤會理事長代行で「緒方組」組長・緒方哲徳被告(46)=福岡市博多区=に対し、懲役1年、罰金80万円(求刑・懲役1年、罰金100万円)の実刑判決を言い渡した。
福岡地方裁判所
判決によると緒方被告は会社役員の男性に2000万円を貸し、返済が滞った2019年6月に福岡市博多区内で、連帯保証人の男性に「俺の仕事が何か知っているんですか」などと脅し借金返済を要求したとしている。緒方被告は公判で起訴内容を認め、借金の債権を放棄して被害者に接触しない誓約書を出し、執行猶予を求めていた。
緒方被告は2022年から工藤會理事長代行で序列4位。工藤會トップで総裁・野村悟被告(75)ら上位3人はいずれも2014年に逮捕され公判中。