広島県警広島中央署は、男性を暴力団組織に加入させる目的で広島市中区のビルに監禁した上、殴る蹴るの暴行を加えたとして、指定暴力団・六代目共政会系「正木組」組員・西川恒平容疑者(42)と、同組員・井伊貞夫容疑者(37)の2人を監禁致傷の疑いで逮捕した。
広島県広島中央警察署
西川容疑者と井伊容疑者は今年6月22日午後1時35分ごろ、中区西平塚町のビル敷地内で面識があった男性(20代)の顔面を殴るなどの暴行を加えた上で、消火器を振りかぶりながら「これで頭割られるか、大人しく上に上がるか選べ」などと脅してケガを負わせた疑いが持たれている。
さらに2人は男性をビルの一室に押し込んで暴行を続け、「正木組のことなめとんか」などと脅し、包丁を見せながら「次ガードしたらガードした方の手刺すで」「(正木組に)登録せんかったら五体満足で帰れんで」などと脅し、同日2時50分ごろまで室内に監禁したとされる。男性は肩や顔を打撲するケガを負い、警察に被害届けを出して事件が発覚した。
同署は「捜査に支障がある」として2人の認否を明らかにしていないが、男性を正木組に加入させることが目的だったとみて、詳しい経緯などを捜査している。