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石川県警組織犯罪対策課などは14日、石川県金沢市内の禁止区域に暴力団事務所を開設・運営したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目一会傘下の「三代目滝本組」組長・福村哲郎容疑者(67)=金沢市芳斉2丁目=と、「五代目卯辰組」組長・山口外喜範容疑者(74)=金沢市神田2丁目=、傘下組員ら5人とアルバイト従業員の男ら合わせて9人を県暴力団排除条例に反する容疑で逮捕した。県警の内偵捜査から容疑者を特定し、組事務所を家宅捜索した。
卯辰組の新事務所を家宅捜索
山口容疑者と福村容疑者らは共謀して2022年7月ごろから、県暴力団排除条例で暴力団事務所の新設が禁止されている金沢市内にある都市公園の周囲200メートル内に新たに卯辰組の新事務所を開設し、運営した疑いが持たれている。
五代目卯辰組の新事務所
三代目滝本組の事務所
この戸建住宅は福村容疑者の会社が所有・管理していて、滝本組の本部事務所が隣接している。福村容疑者が戸建住宅を卯辰組に提供し、白山市内に組事務所を構えていた卯辰組が、金沢市に新事務所として開設、活動拠点としていたとみられる。
県警は「捜査に支障がある」として9人の認否を明らかにしていないが、組事務所の家宅捜索で差し押さえた資料などをもとに、能登半島地震の復旧工事への関与の可能性なども含めて調べている。