神戸の男性死亡事件 絆會系「新誠会」会長ら3人を保護責任者遺棄致死罪で起訴 殺人容疑は不起訴

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　神戸地検は３１日までに、今年１月に神戸市長田区の民家で警備員の中谷伸一さん（当時５９）の遺体が見つかった事件で、殺人容疑などで逮捕された特定抗争指定暴力団・絆會組員で「新誠会」会長・森江孝利容疑者（５４）＝同市長田区＝と、無職・佐々岡弘容疑者（４１）＝同市兵庫区＝、無職・佐野義樹容疑者（４４）＝同市西区＝の３人を保護責任者遺棄致死罪で起訴した。

　また、同地検は３１日付で３人に対する殺人容疑については不起訴処分とした。理由を明らかにしていない。

神戸地方検察庁

　この事件は今年１月１２日未明、すでに傷害致死罪で起訴されている呉被告が、神戸市兵庫区にある中谷さんの自宅で顔面を殴るなどして硬膜下血腫などの傷害を負わせ、暴行を受けた直後にはまだ生きていたとみられる中谷さんを、森江容疑者ら３人が呉被告の自宅に運んで放置し、死亡させたとされる。

　地検はこのほか、呉被告が北九州へ逃走する際に手助けしたとして、呉被告の交際相手の無職の女（５３）＝同市長田区＝を犯人隠避罪で起訴した。地検は５人の認否を明らかにしていない。