警視庁は23日までに、東京都港区六本木のバーで今年5月、客のガーナ国籍の男性(27)の顔をビリヤードのキューで数回殴り、刃物で背中を刺して2週間のけがをさせたとして、当時バーを経営していた準暴力団・チャイニーズドラゴン(怒羅権)の関係者・高橋伸明容疑者(36)=住所不定=を殺人未遂の疑いで逮捕た。ビリヤード台にビールをこぼされたことに腹を立てたとみて調べている。
警視庁本部
高橋容疑者は5月17日午後10時ごろ、港区六本木4丁目のバーで、一緒に飲んでいたガーナ国籍の男性を、キューで殴り、刃物で刺して殺そうとした疑いがある。調べに対し「何も話すことはない」と言っている。
高橋容疑者は事件後にタイに出国。警視庁から捜査依頼を受けていたタイの警察が10日に不法残留の疑いで拘束した。身柄を引き受けた警視庁が、移送の航空機内で逮捕した。