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警視庁と群馬、島根両県警の合同捜査本部は、他人名義のキャッシュカードで現金を不正に引き出したとして、特殊詐欺で振り込ませた金を引き出す「出し子」などの統括役とみられる、指定暴力団・稲川会系「七代目田中一家」幹部・金崎拓巳容疑者(49)=群馬県前橋市三河町2丁目=を窃盗と電子計算機使用詐欺の疑いで再逮捕し、4日に金崎容疑者が所属する田中一家の事務所を家宅捜索した。
稲川会系田中一家を家宅捜索
金崎拓巳容疑者(48)
金崎容疑者は共謀して2023年10月ごろ、埼玉県内のATMで複数回にわたり、不正に入手した他人名義のカードで現金計約190万円を引き出すなどして盗んだ疑いが持たれている。調べに対し、金崎容疑者は「知りません」などと容疑を否認している。
この詐欺グループでは、金崎容疑者の配下組員2人=公判中=を含む10人以上がすでに逮捕されていて、同本部は金崎容疑者が特殊詐欺で振り込ませた金を引き出す「出し子」や、現金の回収役に指示を出す統括役とみている。
金崎容疑者が関与したとみられる還付金詐欺事件は、2023年9月から10月で4件、被害総額はおよそ700万円にのぼるとみられ、同本部は被害金の一部が田中一家や稲川会に流れた可能性も視野に詳しく調べている。