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愛知県警は6日までに、静岡県在住の女性が現金1100万円をだまし取られた事件で、特殊詐欺「かけ子」グループの「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」に指示を出していたとみられている、指定暴力団・住吉会の四次団体で、「幸平一家十三代目」系「加藤連合会」傘下「聡仁組」組員・林亮佑容疑者(31)=住所不定=ら4人を、詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで逮捕した。
押収されたスマホや現金など
林容疑者は共犯者と共謀して静岡県湖西市在住の女性(64)に実在するネットワーク関連の団体を名乗って電話をかけ、「携帯電話がハッキングされていて損害を受けた航空会社が示談金を要求している」などとウソの説明をして、2024年8月に現金1100万円を東京都内の空き家に送らせてだまし取った疑いが持たれている。女性は、保険加入金や示談金などの名目で11回にわたり、計約1億3000万円をだまし取られたという。
林容疑者が犯行を指示していたとみられる「かけ子」グループは、SNSなどでつながる「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」とみられ、林容疑者のスマートフォンには犯行を指示するやりとりが残されていた。
このグループによる詐欺被害は2024年7月~10月までで、未遂の犯行を含めて少なくとも11都道県で20件あり、被害総額は2億円以上にのぼるとみられていて、県警は4人の認否を明らかにしていないが、これまでにこのグループが関連する詐欺事件で19人を摘発している。