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神戸地検は13日付けで、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「五代目山健組」の中田浩司組長(65)の一審の無罪判決に対し、「判決内容に不服がある」として大阪高裁に控訴した。
神戸地方検察庁
山健組を率いる中田組長は、特定抗争指定暴力団・神戸山口組の中核組織だった2019年8月21日に、神戸市中央区で山口組系三代目弘道会傘下「二代目藤島組」組員(当時51)に向けて拳銃で6発撃ち、殺害しようとした殺人未遂などの罪に問われていた。撃たれた組員は全治6か月の重傷を負った。
一審で中田被告は容疑を全面的に否認、「全て間違っている。私は犯人ではない」とし、弁護側は無罪を主張していたが、検察側は「防犯カメラに映った服装や車の分析などから、被告が犯人であると合理的に推認できる」などとしして懲役20年を求刑した。
一審の神戸地裁は今年10月31日、「中田被告が犯人である可能性は高いが、別人が犯人である可能性を否定することはできない」として無罪を言い渡していた。
弁護側は、「控訴審でも必要な弁護活動を行っていきたい」としている。