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池田組系「村上組」組長の首を出刃包丁で刺した男の初公判 「殺意なかった」と起訴内容を否認

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 岡山地裁で5日、岡山市で特定抗争指定暴力団池田組傘下組長の首を出刃包丁で刺したとして、殺人未遂などの罪に問われている自称無職・飯尾章二被告(71)=岡山県津山市井口=の裁判員裁判の初公判が開かれ、飯尾被告は「殺意は始めからありません、そこは譲りたくないです」などと起訴内容を否認した。

岡山地方裁判所

岡山地方裁判所

 飯尾被告は2023年4月、池田組顧問で「村上組」の村上平衛組長(当時77歳)の岡山市北区にある自宅兼組事務所で、持っていた刃渡り15.5センチの出刃包丁で村上組長の首を1回刺して殺そうとした殺人未遂の罪などに問われている。村上組長は深さ約10センチの刺し傷を負ったが、命に別条はなかった。

 検察側は冒頭陳述で「被告は暴力団の元組員で、兄貴分として慕っていた被害者の態度に不信感や怒りを募らせていた」などと犯行の経緯を説明。「被告は後ろを向いていた被害者の首に10センチほどの深さまで包丁を突き刺していて、死亡する危険性が高いことを認識していた」などと主張した。

 一方、弁護側は事実関係を認めた上で、「被告は極度の興奮状態にあり、首を狙ったのではなく、偶然当たってしまった」などとして、傷害の罪が妥当だと主張した。

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