神奈川、群馬両県警の合同捜査本部は26日、2020年12月に神奈川県横浜市にある病院の駐車場に全身に傷を負った男性の遺体が放置された事件で、指定暴力団・稲川会系十二代目小金井一家傘下「新横浜総業」組長・根本龍幸こと根本則幸容疑者(46)や、稲川会系四代目山川一家傘下「三代目内堀組」幹部・木下健慎こと木下健容疑者(47)、同組員・佐藤昭容疑者(47)ら男7人を逮捕監禁などの疑いで逮捕した。
遺体放置された現場 (2020年12月)
7人は共謀しては2020年12月、指定暴力団・住吉会の四次団体で「幸平一家十三代目」系「加藤連合会」傘下「聡仁組」の日比野翔組員(当時26)の頭や背中を金属バットで殴るなどして連れ去り、車内に監禁した疑いが持たれている。
当時、日比野組員は「暴走族グループ」の立ち上げをめぐり、暴力団同士のトラブルになっていたとみられ、同年12月5日午後11時半ごろに横浜市港北区高田西にある病院の駐車場に全身に傷を負った状態で放置され、その後死亡が確認された。
同月5日未明には、神奈川県平塚市で住吉会系組員と稲川会系組員によるトラブルが確認されていて、群馬県でも同月6日に太田市龍舞町の病院前に、稲川会系「四代目山川一家」傘下「琉星興業」・石沢徳久組員(当時46)が、全身を殴打され顔面から血を流して倒れているのが見つかり、死亡が確認されている。
同本部は7人の認否を明らかにしていないが、日比野組員が死亡した経緯にも関与したとみて追及する方針。