北海道警滝川署は27日、暴排条項が設定されている建物と土地を、暴力団員が住むことを隠して購入したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下「福島連合」組員で、「二代目正道会」幹部・三浦昭三容疑者(45)と、会社員・山田光一容疑者(44)=滝川市=を詐欺の疑いで逮捕した。同署は、2人の認否を明らかにしていない。
三浦昭三容疑者(45)
三浦容疑者と山田容疑者は2022年10月ごろ、滝川市本町3丁目にある暴力団員などの反社会的勢力の購入を認めない暴排条項が設定されている一戸建て建物付きの土地を、三浦容疑者が住む目的であることを隠して、山田容疑者の名義で購入した疑いがもたれている。
2人は地元の先輩・後輩の関係で、不動産を購入できない三浦容疑者のために、山田容疑者が自身の名義で建物付きの土地の購入を不動産会社に申し込んでいた。
三浦容疑者は去年6月、滝川市内の飲食店からみかじめ料として現金を脅し取った恐喝の疑いで逮捕されていて、同署が三浦容疑者の身辺捜査をしたところ、逮捕時とは異なる住所だったことから、転居先の建物や土地について調べたところ、事件が発覚した。
同署は、購入した建物が一軒家であることなどから、暴力団事務所を開設しようとしていた疑いもあるとみて、調べを進めている。