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新たに悪質リフォームのナンバー2を逮捕 自称“スーパーサラリーマン清水”ら4人も再逮捕

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 警視庁暴力団対策課は1日までに、点検を装って不安をあおる「点検商法」を繰り返し、無許可で住宅のリフォーム工事を請け負ったとして建設業法違反(無許可営業)の疑いで逮捕されていた、自ら「スーパーサラリーマン清水」と名乗る無職・清水謙行容疑者(49)=東京都渋谷区=と、リフォーム会社元社長・石井匠容疑者(45)=埼玉県さいたま市=ら4人を同容疑で再逮捕し、新たにナンバー2の西村聖也容疑者(31)=千葉県千葉市=ら3人も同容疑で逮捕した。

 清水容疑者らは共謀して2023年9月~11月、東京都や千葉県などに住む60~80代の男女4人に対し、国土交通相や都道府県知事の許可が必要とされる500万円以上の高額な工事契約を結び、計2150万円の屋根の修繕工事などをした疑いが持たれている。

清水謙行容疑者(49)

清水謙行容疑者(49)

清水謙行容疑者(49)

 清水容疑者は、複数の悪質なリフォーム業者を統括する「清水会」の会長で、自ら「スーパーサラリーマン清水」と名乗り、SNSなどでスーパーカーや札束の写真など派手な生活ぶりを投稿していて、西村容疑者は、清水会ナンバー2の「専務」として清水容疑者を補佐していたとみられる。清水会は複数の悪質なリフォーム業者を実質的に経営していた「匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)」とみられている。

 清水会は、多い時で150人ほどの従業員に一軒家への飛び込み営業をさせて、点検を装って不安をあおる「点検商法」を組織的に繰り返し、2019年からの5年間でおよそ100億円を売り上げ、4分の1程度が清水容疑者や西村容疑者ら経営陣の報酬などに充てられていた。これまでにリフォーム代金の詐取未遂容疑などで逮捕された清水会のメンバーは少なくとも十数人に上る。

 同課はいずれも認否を明らかにしていないが、このグループが繰り返していた組織的なリフォーム詐欺の全容解明を進めている。

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