広島県警組織犯罪対策2課や福山西署などの合同捜査本部は9日、匿名・流動型犯罪グループ・「阿修羅」のメンバーらが逮捕された恐喝事件で、被害者の男性らに示談書を書かせたとして、いずれも恐喝罪で起訴されている指定暴力団・五代目浅野組系「二代目重政組」組員・原誼亜生容疑者(31)=福山市南手城町4丁目=と、浅野組系「三代目中岡組」幹部・川原健汰こと川原涼哉容疑者(30)=福山市紅葉町=の2人を強要の疑いで再逮捕した。同署は「捜査に支障がある」として2人の認否を明らかにしていない。
広島県福山西警察署
原容疑者と川原容疑者は他の男2人と共謀して今年9月下旬、福山市緑町の駐車場で複数の10代の男性に対し、原容疑者からの依頼と言って恐喝事件の示談書を書かせた疑いが持たれている。
この恐喝事件は今年6月上旬、原容疑者と川原容疑者が「阿修羅」のメンバーなどと共謀して、福山市曙町の駐車場などで、複数の10代男性に対して「なに(別の10代の容疑者を)勝手に連れ出しとるんな」「向こうとは話がついて50万円包んだ」「それを関わってる奴らで払え」「これ書けや」などと脅し、「トラブル処理」の名目で借用書を書かせた上、7月から9月の間、5回にわたって男性らから合わせて現金41万5000円を脅し取ったとされ、この恐喝事件の示談を持ち掛けたとして、無職の男(25)と、会社員の男(23)の2人がすでに強要の疑いで逮捕されている。