福岡県警は5日午前10時半ごろ、2012年に福岡県久留米市の建設会社に手榴弾を投げ込むなどしたとして、指定暴力団・道仁会系の元組長らが逮捕された事件で、関係先として道仁会の本部事務所を捜査員40人態勢で家宅捜索した。
2012年の手榴弾投げ込み事件で道仁会本部を捜索
この事件は2012年2月7日、福岡県久留米市山川町の建設会社の事務所1階にあるトイレの窓ガラス1枚を割って手榴弾を投げ込んだとして、事件当時、道仁会系組長だった解体業・竹田隆容疑者(74)=福岡県久留米市東合川4=と、同組の元組員で会社員・田中俊行容疑者(45)=福岡県小竹町南良津=ら男3人が爆発物取締罰則違反と器物損壊、建造物侵入などの疑いで今年1月31日に逮捕されている。手榴弾は本物で殺傷能力があったが、ピンがついたままで爆発はせず、ケガ人はでなかった。
被害にあった建設会社の社長は当時、久留米地区の地元業者でつくる「暴力団排除連絡協議会」の役員を務めていて、県警は道仁会の組織的な犯行を視野に捜査を進めている。