福岡地裁は26日、特定危険指定暴力団・工藤會が起こしたとされる市民襲撃など6事件に関わったとして、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われた工藤會ナンバー3の理事長・菊地敬吾被告(50)に対し、伊藤寛樹裁判長は求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
菊地敬吾被告
菊地被告は、暴力団排除の標章を掲示した北九州市の飲食店のビルが2012年に放火されたり、経営者らが襲撃されたりなどした3事件に加え、同年、福岡県警元警部への銃撃事件、2013年の看護師刺傷事件、2014年の歯科医師刺傷事件の計6件で起訴されていた。
2020年12月に始まった菊地被告の公判ではいずれも関与を否定し、無罪を主張していた。弁護側は不当判決として、控訴。