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工藤會ナンバー3の菊地敬吾理事長に無期懲役を求刑 市民襲撃6事件に関与

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 福岡地裁(伊藤寛樹裁判長)で16日、市民を襲撃するなどした6事件に関与したとして、組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などに問われていた特定危険指定暴力団工藤會ナンバー3の理事長・菊地敬吾被告(49)の公判が開かれ、検察側は論告で無期懲役を求刑した。

菊地敬吾被告

菊地敬吾被告

 検察側は約3時間半にわたる論告の最後に、「菊地被告が組長を務める田中組の威信を誇示するための暴力的理論に基づく凶悪な犯行。実行を決定し配下の組員に指示した首謀者で、全面的に否認。工藤会からの離脱の意思も示しておらず、いずれも一般市民である被害者を襲撃し、それぞれ瀕死の状態にした刑事的責任は極めて重大」として、菊地被告に対し無期懲役を求刑した。

 菊地被告は、工藤會トップで総裁・野村悟被告(75)(殺人罪などで死刑判決、控訴中)らの指揮命令下で実行された元警部銃撃事件など4つの市民襲撃事件のうち、2012年から2014年にかけて起きた3つの事件に関与したとされているほか、2012年には配下の組員に指示して、暴力団排除の標章を掲げた飲食店に放火や飲食店経営者ら2人を刺傷するなど、あわせて6つの事件で組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などの罪に問われている。

 菊地被告は2020年12月の初公判で「身に覚えがありません」と起訴内容を否認し、弁護側は無罪を主張した。工藤會総裁・野村悟被告と、会長・田上不美夫被告は一貫して無罪を主張し控訴している。弁護側の最終弁論は10月6日に行われる予定。

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