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山口組系弘道会傘下組員射殺事件 実行役の男に懲役20年の実刑判決

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 前橋地裁(山下博司裁判長)で16日、群馬県桐生市で2020年、特定抗争指定暴力団・六代目山口組・三代目弘道会野内組傘下「二代目栗山組」の中西啓祐こと喜原啓祐組員(当時51)が拳銃で殺害された事件で、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われた無職・西岡明洋被告(54)=群馬県前橋市=の裁判員裁判の判決公判が開かれ、山下裁判長は事件前の共謀成立を認定した上で「バットで襲う役割は射殺を成功させるのに重要だった」として、懲役20年(求刑・懲役25年)の実刑判決を言い渡した。

弘道会系野内組傘下「栗山組」組員が拳銃で撃たれ死亡

射殺事件のあった現場周辺(2020年1月24日)

弘道会系野内組傘下「栗山組」組員が拳銃で撃たれ死亡

 山下裁判長は事件全体について「事前に道具を用意して役割を分担した計画的犯行。強い殺意で殺傷能力の高い銃を使い、一般市民が巻き込まれる危険性もあった」と非難し、共犯者らの話は信用でき、西岡被告の証言は不自然だとして、事件前に共謀が成立していたと認定した。西岡被告は暴力団員ではないが長年深く関わっていて、事件でも重要な役割だったとした。

 この事件は、西岡被告が指定暴力団・稲川会系「七代目田中一家」幹部らと共謀して2020年1月24日午後7時ごろ、喜原組員が住む桐生市天神町のアパート駐車場で拳銃1丁と実弾3発を所持し、銃弾2発を発射して喜原組員の頭と胸に命中させて殺害したとされる。

 同じく起訴されている仲間の指定暴力団・稲川会系「七代目田中一家」幹部の3人は公判前整理手続きが続いている。

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