◀◀関連記事
熊本県警は5日、息子を装って大阪府在住の高齢女性から300万円をだまし取ろうとしたとして、指定暴力団・道仁会系幹部・西村達哉被告(28)=住所不定=を詐欺未遂容疑で再逮捕した。県警は「捜査に支障がある」として西村被告の認否を明らかにしていない。今回で4度目の逮捕。
熊本県警察本部
西村被告は仲間と共謀して2024年10月16日から17日にかけて、大阪府枚方市在住の女性(75)に息子を装って電話をかけ、「会社の金を使い込んだ。会社に金を返さないといけない。300万円用意できないか」などとウソを言って現金をだまし取ろうとした疑いが持たれている。
電話を不信に思った女性が息子に電話をかけ、詐欺に気付いて警察に通報。現金を受け取りに来た「受け子」の女子高校生(当時16)=熊本市=を、大阪府警が詐欺未遂容疑で現行犯逮捕していた。女子高校生の供述などから西村被告の関与が浮上した。
西村被告はこれまでに2024年10月10日頃、知人らと共謀して特殊詐欺の「受け子」や「出し子」などをSNSのインスタグラムで募集した職業安定法違反や、2024年5月に東京都在住の女性(88)に対し、息子を装って現金をだまし取ろうとしたなど、詐欺と詐欺未遂罪で3回起訴されていて、2月20日の熊本地裁の初公判では、「すべて間違っています」と起訴内容を否認し、無罪を主張している。