大阪府警は、高級腕時計「ロレックス」など203本(2億8374万円相当)が積まれた配送業者の軽ワゴン車が盗まれた事件で、実行役のリーダー格とみられ、現在逃走している職業不詳・村田徹容疑者(52)=住居不詳=を窃盗の疑いで公開手配した。
公開手配・村田徹容疑者(52)
この事件を巡っては、大阪府警が防犯カメラ映像などの捜査から今月15日までに、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目弘道会」傘下組員・大西真也容疑者(52)と、無職・吉川俊男容疑者(55)=住居不定=の2人を窃盗の疑いで逮捕している。
村田容疑者は、既に逮捕されている大西容疑者、吉川容疑者らと共謀して今年5月21日午前、大阪市中央区博労町の路上で正規代理店に配達する203本の腕時計(2億8374万円相当)などが積まれていた配送業者の軽ワゴン車を盗んだ疑いが持たれている。
軽ワゴン車は、日本ロレックス社が正規代理店に配達を依頼している配送業者の車で、60代の女性運転手が商品を届ける途中、路上に停めて車のキーを付けたまま無施錠で3分ほど車を離れたところ、車ごと盗まれたという。車の中には5つのジュラルミンケースに入れられた203本の高級腕時計が入っていて、このうち172本が「ロレックス」製だった。
車は約9時間後の同日夕方に大阪市浪速区の路上に乗り捨てられていたが、積まれていた腕時計は持ち去られていて、ごく一部が売却されていたが、ほとんどが見つかっていない。