名古屋中心に64件、総額3億円超の車窃盗事件 山口組系弘道会傘下組員ら3人を逮捕

　愛知県警は１４日、愛知県名古屋市内にある住宅の駐車場からトヨタのランドクルーザー１台を盗んだとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組・三代目弘道会傘下組員・桑原政士容疑者（２７）＝名古屋市中村区諏訪町＝と、無職・住吉寛人容疑者（２７）＝名古屋市緑区万場山１丁目＝、川瀬颯史容疑者（２７）＝同＝の男３人を窃盗容疑で逮捕、送検したと発表した。

愛知県警察本部

　桑原容疑者ら３人は２０２４年１１月２１日午後６時ごろから２２日午前７時ごろにかけて、名古屋市緑区にある住宅の駐車場から、ランドクルーザープラド１台（時価約５００万円相当）を盗んだ疑いが持たれている。３人は自動車窃盗グループの実行役とみられているが、県警は３人の認否を明らかにしていない。

　愛知県内では、２０２４年８月から今年１月にかけて、名古屋市内を中心に発生したランクルやアルファードなど、主にトヨタの高級車が盗まれる被害が相次ぎ、「CANインベーダー」という機器などを使った犯行手口などから、３人がこれらの自動車窃盗事件に関与した可能性があるとみて、全容解明に向けて捜査を進めている。この自動車窃盗事件の被害は愛知県内で6４件、被害総額は計約３億５７５５万円に上る。