医療保険還付金の詐欺事件に関与 道仁会の本部事務所を家宅捜索

　大阪、京都両府警は６日午前１０時ごろ、医療保険還付金の詐欺事件の関係先として、電子計算機使用詐欺などの容疑で指定暴力団・道仁会の本部事務所を捜査員ら約３０人態勢で家宅捜索した。

道仁会本部を家宅捜索

　この事件は２０２４年５月、市職員を名乗る男が広島県在住の男性（６０代）に電話をかけ、「保険金を払いすぎているので還付金があります」などとウソを言って、男性は現金約４９万円をだまし取られた。

　大阪府警が今年１月、口座から被害金を引き出す「出し子」のリクルーター役の落合真一容疑者（３８）を逮捕し、その後の捜査などから落合容疑者と道仁会のつながりが判明した。

　両府警は、落合容疑者らの詐欺グループが全国で約７０件、被害総額９５００万円以上の詐欺事件に関与したとみていて、道仁会に被害金が流れていたとみて調べている。