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北九州市:暴追運動リーダーの自治会役員の男性宅に6発の弾痕

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 15日午後11時20分ごろ、北九州市小倉南区南方3の小倉南区自治総連合会会長の男性(75)方で「ガラスの割れる音がした」と周辺住民から110番があった。

福岡県警察本部

福岡県警察本部

 福岡県警小倉南署員が調べたところ、男性方の玄関と勝手口で計6発の弾痕が見つかり、16日朝の実況見分で銃弾3個が確認された。通報した住民はガラスの割れる音に続いて車の走り去る音を聞いたという。薬きょうは見つかっておらず、回転式拳銃が使われた可能性がある。事件発生時、男性と家族は1階で就寝中でケガ人はいなかった。福岡県警は悪質な嫌がらせの可能性があるとみて、銃刀法違反などの疑いで捜査を始めた。

 小倉南区では5日、指定暴力団・工藤會が新たな事務所を開設。今回の現場から約7キロ離れた上貫3の建物の門に「四代目工藤會 長野会館」と書かれた看板が掲げられた。県警は工藤會関係者の出入りを確認していて、小倉南区自治総連合会は新事務所を設置したことに絡んで暴力団追放運動を進めていて、同連合会は県警や北九州市と合同で新事務所からの退去を求める「暴力団追放総決起大会」の開催を30日に予定していた。

 また12日には、住民ら約510人が新事務所前で暴力追放パレードを行い、工藤會関係者約80人が捜査員とにらみ合う場面もあった。看板は翌日の13日に撤去された。県警は、この事務所前で警察官を配置し監視を続けていたが、連合会役員らは警備対象としていなかった。

 工藤會は北九州市小倉北区に拠点を置き、県内の構成員は730人(08年12月末現在)と、九州最大規模の指定暴力団。県警は昨年4月、工藤會の取り締まり強化を狙い「北九州地区暴力団特別捜査室」を設置。1月には暴力団対策部を発足させ、部内に工藤會を主に取り締まる北九州地区暴力団犯罪捜査課を設置するなど、工藤會対策に力を入れている。

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