内縁の暴力団幹部が使用する目的を隠して口座開設 稲川会系「森田一家」幹部と女を逮捕

　静岡県警静岡中央署は、実際には内縁関係にある暴力団幹部が口座を使用する目的を隠して、自身名義の銀行口座を開設してキャッシュカードをだまし取ったとして、指定暴力団・稲川会系「四代目森田一家」幹部（５３）と、内縁関係にある会社役員の女（４６）＝静岡市葵区＝を詐欺の疑いで逮捕した。

静岡県静岡中央警察署

　２人は共謀して２０２２年５月９日、実際には幹部の男が口座を使用する目的を隠して、東京都の金融機関にインターネット上から会社役員の女名義で口座開設を申し込み、同年５月下旬にキャッシュカード１枚をだまし取った疑いが持たれている。

　同署の定期的な暴力団員の捜査過程で犯行が発覚した。同署は２人の認否を明らかにしていないが、開設された銀行口座の使用目的や余罪などを調べている。