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大阪地裁で29日、内妻名義のETCカードを使って高速道路を走行したとして、電子計算機使用詐欺の罪に問われている特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目章友会」会長・新井錠士こと松岡錠司被告の裁判が開かれた。
大阪地方裁判所
弁護人からの被告人質問で、「ETCカードや当時は申請可能だったデポジット式のカードを作る気は無かったのか」との問いに対し、松岡被告は「運転免許を持っていないので作る気は無かった」と答え、「内妻は知り合う前からクレジットカードを持っていて、ETCカードを申し込んだ事も知らない。指紋を調べればわかるがカードを触った事も見た事も無い」と続けた。また、名義人の同乗が必要である事を問われると、「知りません。告知も注意喚起もされていない」と答えた。
この裁判では、大阪府警が松岡被告の自宅前に隠しカメラを設置するなどして、行動確認をしていた事が明かされているが、松岡被告が内妻と一緒に頻繁に車で外出していたにも関わらず、隠しカメラの映像が消去されていることに対し、「私だけを狙い撃ちする警察のやり方は納得できない。大問題だ」と強く訴えた。
さらに、直参ではない山口組傘下の組員が、同様に他人名義のETCカード使用で逮捕されているが、ほぼ全員が不起訴になっている事に「直参だけを起訴するのか!」と憤りをみせ、「故意に料金割引を受けたつもりはない。私の身分だけでなく今回だけは正当な裁きをお願いいたします」と訴えた。
次回は10月に論告求刑と弁護側の最終弁論があり結審する予定。