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伊勢崎市の路上乱闘銃撃事件 釈放されていた稲川会系「前橋一家」幹部を逮捕

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 群馬県警は28日、群馬県伊勢崎市で2021年3月に指定暴力団・稲川会系組員と、特定指定暴力団・六代目山口組系組員が乱闘となり、拳銃が発砲されるなどしてケガ人が出た事件で、稲川会系「三代目前橋一家」幹部・上原淳容疑者(54)を殺人未遂と銃刀法違反の疑いで逮捕した。

伊勢崎市の路上で乱闘銃撃事件-山口組傘下組長ら2人拳銃で撃たれ1人車でひかれる

事件のあった現場周辺(2021年3月)

伊勢崎市の路上で乱闘銃撃事件-山口組傘下組長ら2人拳銃で撃たれ1人車でひかれる

現場にはバットや靴などが散乱

伊勢崎市の路上で乱闘銃撃事件-山口組傘下組長ら2人拳銃で撃たれ1人車でひかれる

 上原容疑者は2021年3月4日午前3時半ごろ、伊勢崎市本町の県道前橋館林線で多数の男らが乱闘状態となり、山口組系三代目弘道会傘下「野内組」幹部で「二代目栗山組」組長(50)と、栗山組関係者(28)に向けて、拳銃を数発発射するなどした疑いがもたれている。銃弾は組長の右肩と組関係者のアゴに命中し、いずれも重傷を負った。

 当時、双方の組員らは何らかの「もめ事」から大人数が関与した乱闘事件に発展。その中で、拳銃が発射されたという。110番通報を受けて警察官が駆け付けたが、現場には金属バットや血痕、割れた車の窓ガラスなどが散乱しているだけで、双方の組員らは立ち去っていた。

 その後、拳銃で撃たれた栗山組組長ら2人が、太田市の病院で治療を受けていることが判明。病院では乱闘の際に、車で轢かれた別の関係者も治療を受けていた。

 県警は殺人未遂事件として捜査本部を設置し、今年2月に捜査線上に浮上していた上原容疑者を銃刀法違反で逮捕したが、翌3月に釈放されていた。

 その後の捜査で、周辺の防犯カメラやドライブレコーダーの映像解析、関係者の事情聴取を重ね、上原容疑者が銃撃事件に関与した疑いが強まったとして、28日に前橋市内で通常逮捕した。

 県警では、双方の組同士の対立抗争ではなく、何らかの揉め事から乱闘になったとみていて、県警は他にも乱闘・銃撃に関与した組員らがいないか捜査している。

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