熊本県警熊本中央警察署は8日、知事の登録を受けずに無許可で金を貸し付けるいわゆる「ヤミ金」を営んだとして、指定暴力団・道仁会系「二代目矢ヶ部組」組長・田尻真也容疑者(41)=熊本市西区谷尾崎町=を貸金業法違反(無登録営業)容疑で逮捕した。
熊本県熊本中央警察署
男は2022年6月頃~2024年1月下旬頃までの間、熊本県内の知人など複数人に対し1回につき10万~40万円、計4回にわたり合わせて82万円を貸し付け、無登録で貸金業を営んだ疑いが持たれている。男は金銭のやり取りや証拠が残らないよう、現金の受け渡しは男や代理の人物が直接手渡していた。
県警が、暴力団に関する情報収集をする過程で、債務者などの供述から田尻容疑者がヤミ金を営んでいることが浮上した。
調べに対し、男は「なぜこの内容で逮捕されるかわからない」などと容疑を否認しているが、県警はヤミ金で得た利益の一部が矢ヶ部組の資金源になっていたとみて、余罪や金の流れなどを詳しく調べている。