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警視庁は、女性を風俗店に紹介する大規模スカウトグループ「アクセス」が摘発された事件で、アクセスから女性の紹介を受けていたとして、新たに東京都品川区の性風俗店経営者・孫静浩容疑者(56)ら2人を売春防止法違反の疑いで逮捕した。
警視庁本部
この性風俗店は、これまでに10人の女性の紹介を受け、「スカウトバック」と呼ばれる報酬として毎月およそ30万円をアクセス側に郵送していた。また、店に勤務していた女性のうち複数が、「ホストクラブで使う金を稼ぐために働いていた」などと話しているという。
アクセスのメンバーは300人ほどいたとみられ、ホストクラブにツケ払いの借金を抱えるなどした女性客らをX(旧ツイッター)などのSNSで勧誘し、LINEを通じて顔写真や本人確認書類の画像のほか、身長、体重、年齢などの情報を送らせた上、女性をランク分けして全国の性風俗店に紹介していた。
女性の個人情報は、島根県を除く46都道府県の約350の風俗店側とLINEで一斉共有し、好条件を提示した性風俗店に女性を斡旋して、女性が稼いだ金額の15%をスカウトバックと呼ばれる報酬として受け取っていた。
警視庁は今月8日、人身売買とも言える活動を全国展開しているアクセスを、大規模の「匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)」と認定し、約70人態勢の特別捜査本部を設置していた。
警視庁は、女性が勧誘されて性風俗店に紹介されるまでの詳しい経緯や、支払われた報酬金の流れなどを調べるとともに、スカウトや受け入れ先の風俗店の摘発も進めている。