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「1週間2割、10日で3割、2週間~1か月で5割」の超高金利ヤミ金 男女16人を再逮捕

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 北海道警と福岡県警の合同捜査本部は24日、SNSを使って法外な金利で金を貸し付ける「ヤミ金」を運営したとして、今月3日に出資法違反容疑で逮捕された、福岡県内に拠点を置く「匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)」のメンバーとみられる男(32)=福岡市博多区吉塚=ら福岡、佐賀両県の20~50代の男女16人を出資法違反の疑いで再逮捕した。

「1週間2割、10日で3割、2週間~1か月で5割」の超高金利ヤミ金 男女16人を再逮捕

押収されたスマホやパソコン、キャッシュカードなど

「1週間2割、10日で3割、2週間~1か月で5割」の超高金利ヤミ金 男女16人を再逮捕

 容疑者の男女16人は共謀して、SNSで「タイムマネー」や「ポケマネ」などの名称で客を募り、今年2月から6月にかけて北海道の40代と30代の男性や、神奈川県、福岡県、大阪府に住む合わせて5人に金を貸し付け、計12回にわたり法定利息を大幅に上回る17万3000円の利息を受け取った疑いが持たれている。

 この事件をめぐっては、2023年9月から今年4月にかけて北海道の男性ら2人に法外な金利で金を貸し付けたとして、今月3日に北海道警と福岡県警が捜査員200人態勢で福岡市内の拠点などを一斉家宅捜索して16人を逮捕。スマートフォンやパソコン、キャッシュカード、紙幣計算機、1000万円以上の現金などを押収し、裏付け捜査を進めていた。

 このグループは、福岡市内の4つの拠点でそれぞれ「かけ子」「出し子」など役割を分担していたとみられていて、誰が首謀者なのかは特定されていないが、2022年1月からの2年間で「1週間で20%、10日で30%、2週間から1か月で50%」などの超高金利を条件に約5800人に金を貸し付け、約150人分の他人名義の銀行口座に金を振り込ませるなどしていた。口座には元本と利息分を合わせて約8億3000万円の入金が確認された。

 同本部は16人の認否を明らかにしていないが、このグループがSNSを通じて離合集散を繰り返して犯行に及ぶ「匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)」とみていて、背後に暴力団の関与もあるとみて、余罪を含め全容解明を進めている。

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