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「道仁会」小林哲治四代目引退に伴い福田憲一五代目の継承式

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 福岡県久留米市内の施設で27日午前、指定暴力団・道仁会の四代目・小林哲治会長(68)から、五代目に指名された福田憲一理事長(54)への継承式が執り行われた。

道仁会代紋

 五代目を継承した福田憲一会長は、豊富な資金力と実行力で自ら率いる「福田組」を道仁会の中核を担う一大勢力にまで拡大させた人物。

 1971年に結成された道仁会は、数々の抗争を繰り返し、福岡県南部の筑後地区のほか佐賀、熊本、長崎などの地域諸団体を傘下に収めて勢力を拡大してきた好戦的な組織で、2006年5月18日には道仁会の三代目継承人事に反発した傘下組織が脱退し、福岡県大牟田市に「九州誠道会(現在の浪川会)」を結成。道仁会九州誠道会は激しい対立抗争に突入した。

 2007年8月18日、道仁会の三代目・大中義久こと松尾義久会長が、九州誠道会系組員に射殺されたことで抗争はさらに激化。マシンガンや手榴弾なども使用される凄惨な抗争に発展した。同年11月には佐賀県武雄市の病院で、九州誠道会関係者と間違われた一般人の入院患者が、道仁会系組員に射殺される事件も発生した。

 多数の死者を出し抗争が激化した事を受け、2012年12月に道仁会九州誠道会は改正暴対法に基づく「特定抗争指定暴力団」に指定され、2013年6月の抗争終結宣言後、2014年6月26日に指定解除された。

 県警は、道仁会の代替わりによる組織運営の変化に注視している。

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