ETCパーソナルカードの申込書に手書きで「私は暴力団です」と書いて申し込み、拒絶された暴力団組員(50代)=香川県=が、暴力団員という理由だけで公共性の高いETCを使えないのは違法だとして、NEXCO西日本やNEXCO東日本など高速道路を管理する6社などに対して、利用を認めるよう求めたうえで、精神的苦痛を受けたとして143万円の損害賠償請求を10月24日付けで高松地裁に提訴した。
高松地方裁判所
原告の組員は2023年7月にNEXCO西日本など6社に対して、クレジットカードがなくてもETCを使えるサービスの「ETCパーソナルカード」の申込書に記載されていた「私は暴力団、暴力団関係企業・団体~これらの構成員・関係者、その他社会的勢力ではありません」という文言を二重線で消し、手書きで「私は暴力団です」と書いて利用申し込んだが拒絶されていた。
提訴についてNEXCO西日本は「係争中のためコメントは控えさせていただきます」としている。