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福岡県警大牟田署に29日午後、福岡県大牟田市に本部を置く指定暴力団・浪川会の浪川政浩総裁(68)が引退を届け出た。浪川総裁は引退の理由については明らかにしていない。
浪川総裁が引退の届け出
今月27日には福岡県久留米市で、指定暴力団・道仁会の四代目・小林哲治会長(68)から、五代目に指名された福田憲一理事長(54)への継承式が執り行われている。
浪川会の前身は、2006年6月に道仁会の三代目継承人事に反発し、道仁会を脱退した傘下組長らにより結成された「九州誠道会」。
九州誠道会と道仁会は激しい対立抗争を繰り返し、2007年8月には九州誠道会系組員が道仁会の三代目・大中義久会長を射殺したことで抗争はさらに激化。マシンガンや手榴弾なども使用される凄惨な抗争に発展した。
2008年3月に九州誠道会の村神長二郎会長が引退し、当時、理事長だった浪川総裁が二代目会長に就任、「泥沼の抗争劇」をけん引した。2012年には「特定抗争指定暴力団」に指定された。
2013年6月に九州誠道会は福岡県警久留米署に「解散届」を提出し、道仁会は「抗争終結の宣誓書」を提出した。
九州誠道会の解散後、浪川総裁は「浪川睦会」と改称して復活させ、新しい代紋を掲げ、自ら会長に就任した。2015年に「浪川会」と名称を改め、現在まで組織を率いてきた。浪川会は全国の暴力団の中でもトップクラスの資金力を持つとされている。