静岡県警は12日、今年5月に開催された「浜松まつり」で暴力団関係者であることを隠して露店の出店権を不正取得したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系二代目國領屋一家総長・戸塚幸裕容疑者(55)=浜松市中央区上島4丁目=ら男4人が詐欺の疑いで逮捕された事件で、新たに露天商の「取りまとめ役」とみられる建設業の男(44)=浜松市中央区=を詐欺の疑いで逮捕した。
静岡県警察本部
建設業の男はすでに逮捕されている戸塚容疑者ら4人と共謀し、浜松市で今年5月3日~5日に開催された「浜松まつり」で、暴力団関係者の出店を許可しない規定があるにもかかわらず、戸塚容疑者が実質的な経営者でありながら暴力団とは関わりがないとウソの誓約書を「静岡県西部街商協同組合」を通じて主催者側に提出するなどして、露店を出店権利を騙し取った疑いが持たれている。県警は男の認否を明らかにしていない。
戸塚容疑者ら5人は浜松まつりの期間中、たこ揚げ会場や同市の中心市街地に30店以上を露店を出店し、売り上げは約1千万円に上るとみられている。
県警は、売上金が國領屋一家の資金源になったとみて、金の流れなどを詳しく調べている。