神戸地裁で12日、兵庫県尼崎市の路上で特定抗争指定暴力団・神戸山口組系「三代目古川組」の仲村良松組長と、親泊吉広幹部の2人を殺害しようと銃撃したとして、殺人未遂の罪などに問われた特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目司興業」幹部・藤村卓也被告と、司興業傘下「川崎組」幹部・加藤伸治被告の初公判が開かれ、2人は起訴内容を否認した。
走って逃走する銃撃犯
藤村被告と加藤被告は2020年11月3日、尼崎市の路上で仲村組長と親泊幹部に向けて拳銃を発砲し、重傷を負わせた殺人未遂の罪などに問われている。
初公判で2人は、いずれも「殺意は全くなかった。威嚇射撃をした」「相手の上半身を撃つと死ぬため太ももを狙った」と殺人未遂については起訴内容を否認し、傷害罪に留まると主張した。
一方、検察側は冒頭陳述で「2人は岡山県警を名乗って仲村組長を呼び出し、背後から拳銃を発射した」と指摘、明確な殺意があったと主張した。